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2017.7.31プレスリリース

JTOWERおよび日本政策投資銀行とのベトナム最大のIBS事業会社の株式取得について

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このたび、RISAでは、㈱日本政策投資銀行(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柳正憲、以下「DBJ」)と共同で出資および運営を行う東南アジア向けグロースエクイティファンドJapan South East Asia Growth Fund L.P.(以下「JSEAGF」)にて、㈱JTOWER(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中 敦史、以下「JTOWER」)とJSEAGFが共同で設立のSPC(特別目的会社)等を通じて、本日付で、ベトナム最大のIBS*事業会社であるSOUTHERN STAR TELECOMMUNICATION EQUIPMENT JOINT STOCK COMPANY(本社:ベトナム・ホーチミン、ゼネラルディレクター:NGYUYEN DAC LAM、以下「SPN」)の全株式を取得いたしましたのでお知らせします。
(*In-Building Solution:建物内の携帯通信インフラシアリング)

ベトナムでは、高い経済成長に伴い、携帯電話普及率は100%を超えて伸びており、携帯通信インフラの需要も継続して高まっております。その中でも、複数の携帯電話事業者に建物内の通信設備(共用設備)を貸し出すIBS市場は、携帯通信トラフィックの急増と携帯電話事業者の資産効率化ニーズを背景に急拡大しておりますが、今後も大型建物の開発が予定されている同国ではその拡大余地が大きいと見込まれております。

SPNは、2013年に設立され、ベトナムにおける主要携帯電話事業者3社との良好な関係や、質の高いオペレーション、広範な不動産事業者とのネットワークを活かすことで、対象延床面積で同国最大(シェアNo.1)のIBS事業者となっております。SPNの導入実績としては、ベトナムにおける主要な高層オフィスビルや空港、ホテル、商業施設などがあり、そのカテゴリは多岐にわたります。

JTOWERは、これまで日本国内において、建物内の携帯通信インフラシェアリング・ソリューション(ベトナムにおけるIBSと同義)のリーディングカンパニーとして事業展開しており、銀座最大級の複合施設であるGINZA SIXをはじめ、多くの大型ビル・建物で導入・運用している実績があります。このたび、SPNの株式取得を通じて、これまで日本国内で培った高いレベルの品質・技術をベトナムのIBS市場に活かし、同国の通信インフラの発展に寄与していくことが期待されます。

DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、「日本発世界」への実現に向けた良質なリスクマネーを提供することで、わが国の成長企業を積極的に支援しております。

RISAは、企業理念「投融資とアドバイザリー機能を併せ持つ創造性豊かな投資銀行として社会に貢献します」および平成26年からの10年ビジョン「パートナーの皆さまとともに、グローバルな視点で共通価値を創造し、再び飛躍し、持続的に躍動します」に基づき、成長可能性の高い現地企業と東南アジア各国への進出意欲のある日本企業双方に、様々な付加価値を提供してまいります。

対象事業会社概要

会社名 SOUTHERN STAR TELECOMMUNICATION EQUIPMENT JOINT STOCK COMPANY(SPN)
住所 412 Nguyen Thi Minh Khai Street, Ward 5, District 3, Ho Chi Minh City, Vietnam
株式取得方法 JTOWERとJSEAGFが共同で設立するSPC(特定目的会社)等を通じて対象事業会社の全株式を既存株主から買い取り
株式取得日 2017年7月31日
株式取得後の対象会社の事業運営 本件株式取得後、JTOWERから対象事業会社への役員の派遣を含め、JTOWER連結子会社としてグループ一体での事業運営

IBS(携帯通信インフラシェアリング)の概要



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