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2015.4.7プレスリリース

舩坂酒造店による「プロジェクト四ツ星」に対する十六銀行および観光活性化マザーファンドからの協調融資の実施について

ニュース

このたび、RISAでは、有限会社舩坂酒造店による「プロジェクト四ツ星」の取り組みに対し、日本政策投資銀行(DBJ)および地域経済活性化支援機構(REVIC)と共同で組成した「観光活性化マザーファンド」より、株式会社十六銀行とともに協調融資を実施いたします。

 舩坂酒造店は、元禄年間より200有余年の歴史を刻む飛騨高山を代表する酒蔵の一つであり、飛騨地方の美しい自然が生み出した湧水や酒造好適米を用い、寒冷な風土の下で「四ツ星」、「深山菊」、「飛騨の甚五郎」などの良質の地酒を醸造してきました。また、舩坂酒造店は、内外から四季を通じて多数の観光来街客がある高山を代表する観光スポット、上三之町地区(歴史的町並み保存地区)に立地しています。
 舩坂酒造店が取り組む「プロジェクト四ツ星」は、こうした土地柄を活かし、杜氏管理による本格寒仕込(季節醸造)と観光客向けに通年醸造を可能とする小規模機械化による酒造りを両立させ、ターゲットとする顧客層に合わせたラインナップの強化などを図るユニークな取り組みです。
 
大吟醸酒など特定名称酒の消費の増加、「和食」の世界文化遺産化に伴う日本酒需要の高まりなど長期低落基調にあった日本酒消費に足許で変化の兆しが見られます。本件は、こうした流れを受け、多様な顧客層への訴求を可能とするものであり、インバウンドもその対象としています。和食との相性の良い日本酒を嗜む機会を訪日外国人客の多い高山にて提供することにより、海外での日本酒消費の拡大にも資するものと期待されます。

また、高山を代表する町並み保存地区にて酒類の製造・卸に加え、飲食、小売など多様なサービス機能を併設する舩坂酒造店の一層の発展を通じ、高山地区の魅力付けが増し、来街者による街中滞留時間の延長、ひいては宿泊客数の増加に資すること等により、高山地域全体への波及効果が期待されます。

 舩坂酒造店の社章であり、大吟醸ブランドでもある「四ツ星」は、「舩坂」の「ふ」の意匠の上に四ツの〇を付したものであり、三点の〇は酒造りに不可欠な「米」、「水」、「風土」を表し、それをつなぐ真ん中の〇が「人」すなわち蔵人(くらびと)の情熱を示し、「人」こそが、酒造りに大切な要素を引き寄せ、紡いでいることを示しています。この「四ツ星」に込められた酒造りの神髄は、観光地高山の今後の地域づくりにも通ずる含意があり、観光活性化のキーフレーズである「食」、「自然」、「歴史・文化」とそれを繋ぐ「人」それぞれが密接に絡みながら、観光地高山の一体的な活性化が図られていくことを想起します。

本件は、我が国の代表的な観光地の一つである高山地域の一層の活性化に資する「プロジェクト四ツ星」に対し、地域のトップバンクである十六銀行と全国的な観光活性化に取り組む当ファンドが協調融資を行うスキームであり、舩坂酒造店の経営基盤の強化に資するとともに、以後同様の地域活性化プロジェクトが当地にて数多く起動するさきがけとならんことを期待するものです。
   
今後も、当ファンドは、3社のネットワークやファイナンスノウハウを活用し、地域金融機関と協調しながら、地域の観光活性化に資する事業への成長資金等の供給を通じて、地域経済の活性化に向けて全力を挙げて取り組んで参ります。

案件概要

商号 有限会社舩坂酒造店
所在地 岐阜県高山市上三之町105番地
代表者 代表取締役会長 有巣 一臣
代表取締役社長 有巣 弘城
創業 元禄年間(大文屋として創業)
事業内容 酒製造・販売・飲食
主銘柄 四ツ星、深山菊、甚五郎、白無垢、夕映え など
社章

1.町並み保存地区内の店舗写真

2.小規模醸造設備写真

3.大吟醸「四ツ星」と同意匠(写真)

4.「プロジェクト四ツ星」の概要図


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